平成3年 教訓や自信となって生きているレスリング部で学んだこと

入寮は18歳の誕生日の1日前・・。

平成4年度卒

石井博和

私が明治大学レスリング部に入部するきっかけは、故後原産先生の言でした。全国大会でそれほどたいした成/を残していない私に、「君のレスリングは面白いからウチに来なさい」と言ってくださり、セレクションを受けることになりました。インターハイが終わり、大学でもレスリングを続けるかどうか悩んでいた時期の私には、神様の一声のようでした。笠原先生には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。 さて、私がレスリング部の寮に入寮したのは昭和63年3月14日のことです。なぜ日にちまで覚えているかというと、私の誕生日が3月15日でその1日前に入寮することになってしまい、非常に憂鬱だったからです。 最初の寮の印象は汚い所だなというもので、特に風呂のお湯が汚く、手をかざしても10センチ下さえも見えない程でした。しかし住めば都という言葉があるように、1ヶ月後にはそのお湯で顔を洗っている自分がいました。その後4年間の間にはいろいろな事があり、とても書ききれるものではありません。試合の成に関しては満足のいくものではなく、諸先方には申し訳ないと思っておりますが、その中で学んだ事は自分の中で教訓や自信となって今でも生きています。やっていた事は苦しい事ばかりでしたが、レスリングに出合って本当に良かったと今は思います。また当時の思い出話で笑い合える同期の仲間がいることは、非常に幸せな事です。 最後に、今年創立70周年ということで原稿を書かせて頂くことにあたり、あらためて自分たちが明治大学レスリング部の歴史の重さを感じております。またその中で一つの時代をすごしてきた事に誇りをもってこれからも頑張っていくつもりです。今後100周年、200周年とさらなる発展を祈っております。